天狗の眼(上) あらすじ  

 慶応二年(西暦一八六六年)十月、甲斐国の身延山近くに暮らす平二(へいじ)とその妻おゆうは、妖狐・芭尾(ばび)に襲われた。芭尾は、おゆうの皮を剥いでそれを被り、おゆうに成り代わって逃げていった。  

 人を食べる禁忌を犯した芭尾は、天狗の太秦坊(たいしんぼう)によって封印されたものの、それを破って逃げ出したのであった。太秦坊は、化けた芭尾の姿を知る平二に、芭尾を追討するよう願い出る。失った右眼の代わりに、太秦坊の眼を譲り受けた平二は、妖狐の円狐(えんこ)、一つ目の一目(いちもく)と共に、妻の仇を追う旅に出る。

 

天狗の眼(上)立ち読み版

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10691213


 西暦二〇一二年十二月、一向に芭尾の行方が掴めなかった平二は、イタリアのフィレンツェで悪魔と遭遇し、芭尾が映った映像の存在を知る。

 バチカンの国際エクソシスト協会(IEA)から派遣されたネリーナ・モランディとその友人グレゴリ・サッキと共に、映像があるIEA本部へ向かった平二は、そこで芭尾がミケーレを狙っていることを知る。円狐の力で命を救われたミケーレもまた老化が遅れ、百五十年経ってなお存命であった。

 芭尾は、横浜でミケーレに刺された小刀が抜けないままであった。芭尾の狙いは、それをミケーレの手で抜かせるためであり、そのために西欧の悪魔アンドロマリウスの協力を得ていたのであった………

 

天狗の眼(下)立ち読み版

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10691303


ある日、目覚めるとそこは見たこともない世界だった。少年は言葉が通じない世界で、触れることで自分と話すことができる少女に出会う。隣国に攻められ苦境に立つ少女の国を救うため、少年は巨大な鎧に乗って戦う。

異世界で兵士にされた少年が、聖地争奪戦へと巻き込まれるアクション・ファンタジー小説。